俳句愛好会

第2回 5月句会

第2回 5月の季題:
母の日 新茶
場 所レオパレス博多
日 時2016年5月31日(火)16:00〜19:00
参加者数5名 他に投句2名
選考作品数18作品
次回予定
6月30日(木)16:00〜レオパレス博多
季題:梅雨 紫陽花
備考:句会終了後に食事会を行います。
第2回目の句会を予定通り行いました。幡鉾さんが都合で欠席となりましたがお友達の中野さんが参加してくれましたので5人で楽しく行いました。また幡鉾さんと末田さんがメールで1句づつ届けてくれましたので7名の参加となりました。選句の結果今月は私が特選句を頂きました。準特選は同点で紫垣さんと幡鉾さんです。特選句となった「一握り・・・」は実家からほんの少しだけ手作りの新茶をもらったのでそれを詠いました。皆から沢山ではなく100g程度送ってもらったことが送り手貰い手双方の気持ちがわかるとの評価でした。準特選句の「子の遺骨・・・」は投句でしたからコメントを幡鉾さんからもらいましたので、原文をそのまま書きます。「戦後満州でのどん底生活で、兄弟2人を栄養失調で亡くしました。当時は亡骸は校庭に穴を掘り埋めるのが皆さんのやりかたでしたが、母はそのうち引揚で帰国できるかもしれない。子供を満州の荒野に残して帰国することはできないと、広場で、棺桶もないのでそのままで火葬し、日本へ連れ帰りました。骨壺では没収されるので枕か何かに入れて。母の強さ、子供への愛を強烈に感じましたので、句にしました。」これを読み上げたら女性の参加者は胸が詰まってしまいしばらく言葉がでない状況でした。身近な人の体験話ですからなおさら感動しました。 来月の季語は、梅雨と紫陽花です。皆さん来月お会いしましょう。              
特選句
一握り 新茶届きし 海越えて   加藤
準特選句
香り立つ 緑葉色の 碗にキス   紫垣
子の遺骨 抱きて祖国へ 母の愛  幡鉾
その他の句

母の日に 夢見る亡母(はは)は 年老いず    牟田

去るもの去り 又満たされて 新茶のむ      中野

母恋し 母の日の花 店先に           白澤

過ぎし日の 風が見え出す 新茶かな       中野

解(ほつ)れても 母の日肌着 干してあり    加藤

古伊万里の 白磁に萌ゆる 新茶かな       白澤


杣(そま)の里 風渡りゆき 新茶萌え       白澤

長崎はオバマ(小浜)在るため オバマ来ず    牟田

しわ深手 十八番(おはこ)はいつも ちらし寿司 紫垣

母の日も 返事はうどん 昆布だし        加藤

北窓を あけて風まち 新茶の香         中野

八女かもネ 嬉野かもヨ この新茶        牟田

ぐち言わず 背中みせての 残り道        紫垣

八八夜(はちはちや) 過ぎて今年も 知覧から  牟田

静けさや 織部に映ゆる 新茶かな        末田

 

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