俳句愛好会

第4回 7月句会

第4回 7月の季題:
花火  百合
場 所レオパレス博多
日 時2016年7月28日 16:00〜19:00
参加者数6名 投句1名
選考作品数19作品
次回予定
8月30日(火)16:00〜
季題:朝顔 いわし雲
備考:俳句歳時記は重たい方は持ってこなくていいですよ。
まだまだ暑いので句会会場までは時間に余裕を持って出かけましょう。
福岡市内は今日は34度でした。猛暑だから欠席されてもいいですよと直前にみんなにメールしたら全員が大丈夫、句会やりましょうと返事。元気ですねえ。今月の特選句はなんと4作品になりました。最高点の同店が4名でした。準特選句も同点2作品です。皆さん白百合が百合の中の百合だねえと言っていました。百合は、茎と葉の間にできる黒い粒が種でそれが落ちて芽が出るそうです。野口先輩に教えてもらいました。私は球根を植えるのかと思っていました。紫垣さんの特選句に野口さんから「花火囲んで」を「花火囲みて」にしたらもっといいですよとアドバイスしてもらいました。
これから花火大会の時期です。大濠公園は毎年8月1日です。わずか数秒の花火ですが花火師の気持ちになって最後まで見ましょう。もうすぐ終戦記念日がやってきます。野口さんや幡鉾さんから釜山で帰国船を待つ何万人もの日本人の雨ざらし、食糧難生活など大陸での生々しい戦争体験話を少しだけ聞かせてもらいました。直接聞くと信じられないことばかりです。貴重なお話しでした。
特選句
装ひし 乙女の目立つ 花火の日     野口
(街で女の子の浴衣姿を見れば今日は花火大会かと思いました)
にぎやかに 花火囲んで 三世代     紫垣
(夏休みに孫たちが来ていたころが懐かしい、今は大学生だから)
揚げ花火 負けじとはしゃぐ 着物かな  幡鉾
(着物を着た子供達が花火みてはしゃいでいました)
儚さは 夢よりもなほ 遠花火      野口
(花火は華やかだけど儚いです、夢も目が覚めれば消えてるし)
準特選句
白百合は 私がクィーン 凛と咲く    幡鉾
(白百合は百合の中の百合と思うのでこうなりました)
白百合を 千々に乱れる 胸に抱く    白澤
(叶わなかったことを思いながら百合の花束を胸に)
その他の句

 

塀の外 百合咲く庭と 風に知る     野口

 

由岐人を 迎える湾に 花火降る     白澤 

 

(司馬遼太郎の本によると壱岐のことは由岐と言ってたらしいですよ)

 

弥陀ヶ原 黄色満面 禅庭花       牟田

 

(みだがはら きしょくまんめん ぜんていか)

 

世界中 百合の花束 供えたり      加藤

 

(最近のニュースは百合の花を供えるような事件ばかりですね)

 

花火師の 火薬詰めては 空描く     紫垣

 

(花火師さんは空でどんな模様になるか想像しながら作っていることでしょう)

 

店先の 真白き百合に 惹かれ見る    紫垣

 

花火見て 勝利確信 帰途余韻      牟田

 

何処から 飛び来し百合が 早二茎(こう)牟田

 

しら百合や おすまし顔で 心洗う    中野

 

大玉の 花火の音の 怖さかな      加藤

(大玉の音はお腹にいきなりドスンときますねえ、地響きのように)

音聞きて 花火当てたる 自慢顔     加藤

 

玄海の 島をぐるりと 盆花火      白澤

 

(お盆に岳の辻頂上から壱岐の島を見渡せば各町の花火がどんなにきれいでしょう)

 

勝どきの 花火の舞いに 胸躍る     幡鉾

 

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