俳句愛好会

第5回 8月句会

第5回 8月の季題:
朝顔 いわし雲
場 所レオパレス博多
日 時2016年8月30日16:00〜
参加者数6名
選考作品数18作品
次回予定
9月28日(水)16:00〜
季題:柿  新涼
備考:句会終了後に食事会を行います。
句会模様
今月の特選句は紫垣さんです。おめでとうございます。紫垣さんは自宅に朝顔を3本植えていて毎朝水をかけているそうです。毎朝沢山花が咲くけど一度咲いたら翌日は咲かないからこの句ができたとのことです。一期一会では特選句にはならなかったでしょうとみんなが言いました。辞書によると一朝とは「ひとあさ、ある朝、わずかの間」という意味でした。鰯雲はとても難しかったとみなさん言いながらしっかり作って来てくれました。
今日は、台風の影響なのか風がとても強く涼しい日でした。

今月はおしゃれな中野さん(82歳)は腕が痛いので欠席されました。なんと女性ながら庭の樹木を切り倒していて腕を痛めたそうです。気持ちは若いけど力仕事は人に任せたがいいですね。
来月の季語は「柿・新涼」です。またお会いしましょう。
特選句
朝顔の 一朝一会の はかなさよ      紫垣  
(朝顔は朝咲いたらもう翌日は咲かない)
準特選句
飛行機に 網懸らぬか 鰯雲        野口  
(鰯雲に網が仕掛けてあるのに飛行機が通って行った)

その他の句

鰯雲 待ち侘び今日も 水を撒く      牟田  

朝顔が 日々段上り 屋根の上       牟田  

夕星や 明日の朝顔 ふくらめり      野口  

(明日咲く朝顔は前日膨らんでいるそうです)

鰯雲 宝満山に 添い寝する        加藤  

(太宰府天満宮の後ろの宝満山に鰯雲がありました)

まほろばの 壱岐は古里 鰯雲       野口  

吾子抱きて 朝顔の小径 白き朝      白澤  

(わが子を実家の白い砂浜の小道に抱いて歩いたころ)

朝顔の ラッパ吹いては 皆起こす     紫垣  

せみしぐれ 今度は俺だ いわし雲     幡鉾  

(暑い夏からやっと涼しくなりいわし雲の番だ:季重ね?)

朝顔の 数を数えて 朝努め        牟田  

(朝は朝顔見た後に仏様にご飯上げるのが日課です)

朝顔の つる伸びすぎて 指揮者かな    加藤  

野に仰ぎ いわし雲なる 夢をみる     白澤  

(石田中学の上の野原に寝転んで鰯雲を眺める夢)

いわし雲 漁師祝いし 沖の群       白澤  

朝顔の つるにしがみて 人触れず     紫垣  

(朝顔の花はつまんではいけない、目で楽しむだけ)

あさがおの 緑のカーテン 玉手箱     幡鉾  

あさがおも あまりの暑さに ダウン気味  幡鉾  

朝顔の 紺色くちびる オペラ歌手     加藤  

(濃い紺色がイタリア人のオペラ歌手の口に見えませんか)

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