俳句愛好会
第9回 12月句会
- 第9回 12月の季題:
- 冬ざれ 寒牡丹
場 所 | ホテルレオパレス博多 2階レストラン |
---|---|
日 時 | 2016年12月13日(火)15:00〜20:00 |
参加者数 | 7名 |
選考作品数 | 21作品 |
- 次回予定
- 平成29年1月31日(火) 16:00〜19:00
季題: 初日の出 福寿草 備考: 句会後に食事会を行います。
- 特選句
- 冬ざれにせめて着映れの色選ぶ 紫垣
(周りがさびれていく中せめて着物くらいは色目の濃いのを着たい)
冬ざるる浮桟橋に定期船 加藤
(潮風で錆びた浮桟橋に高速船が定刻に)
- 準特選句
- 耐えること多きこの世に寒ボタン 中野
(これまで耐えること多かった、寒牡丹も耐えている)
冬ざれの水面に寄り添う白き鳥 白澤
(久山CCの池の中に鳥が2羽)
宮の杜群抜く色気寒牡丹 牟田
- その他の句
菰藁に日の斑(ふ)の躍る寒牡丹 野口
(菰に日が当たったり陰ったりしていました)
寒牡丹育て上手や年に二度 紫垣
石仏の台座欠けたり冬ざるる 野口
(祖原山にある13の石仏を見て)
冬ざれの軒に縄綯祖父一人 白澤
菰マント下で媚びゐる寒牡丹 野口
(菰の下から寒牡丹がニコニコしているようです、マント・・季重ね?)
冬ざれの山から吹く風もがり笛 中野
(もがり笛とは冬の烈風が竹垣などにあたり笛のような音が鳴ること・・季重ね?)
寒牡丹菰を被りて春を待つ 牟田
(春を待つ・・季重ね?)
冬ざれに廻り舞台の裏思ふ 紫垣
(芝居を見に行って自然のあらゆる様子に感動しました)
暖冬で居心地わるし寒牡丹 幡鉾
(暖冬・・季重ね?)
寒牡丹菰の中から艶な顔 加藤
冬ざれの満州の夜狼吠く 幡鉾
(敗戦前、小学生の時に極寒の満州に。夜中に遠吠えをよく聞きました)
冬ざれへ葉と実が競ふ柿の里 牟田
(柿・・季重ね?)
冬ざれや貨物列車の過ぎる待つ 加藤
(野口さんから「通過待つ」がいいのではと)
冬ざれの海より興る石巻 白澤
(先月に東北旅行。震災で石巻の海からも津波が)
冬ざれの雪の足跡キタキツネ 幡鉾
(北海道勤務時代は1か月かけて挨拶廻りしました、雪・・季重ね?)
冬ざれやもみじぬれ落ち火山の道 中野
(糸島には火山(ひやま)と言う山があります もみじ・・季重ね?)
※写真はクリックすると拡大します
フォトギャラリーにも写真をアップしています。