俳句愛好会

第6回 9月句会

第6回 9月の季題:
柿 新涼
場 所ホテルレオパレス博多
日 時2016年9月28日16:00〜19:00
参加者数6名
選考作品数18作品
次回予定
2016年10月26日(水)
季題:祭り 金木犀(木犀)
備考:次回の季語は秋祭り、村祭り、金木犀、銀木犀でもいいですよ。
今月の特選は石橋MKさんです。なんと白澤さんの娘さんが、壱岐の実家での思い出を句にされたそうです。干し柿自体あまり匂いはしないけどおばあちゃんの匂いが懐かしいようです。皆から昔の田舎を思い出した、家庭的な句だとの評価でした。白澤さんは娘が喜ぶと自分のことのように大変喜んでいました。

この句会も早いもので今日で半年続きました。今日は大変な雨の中皆さん元気に参加してくれました。今夜も、野口さんと幡鉾さんから戦時中や、敗戦直後の引き上げ船の貴重な話をまた聞かせてもらいとても勉強になりました。戦争のことは体験者からの現地での話しを聞けば驚くことばかりです。

紫垣さんが手作りの紫蘇ジュースを、牟田さんが村岡屋の最中をそれぞれ差し入れしてくれました。ジュースと炭酸水は重かったでしょう。お二人ともありがとうございました。白澤さんがまだ少し残っていたのに弁当配膳の時に持っていかれたと悔やまれるほど美味でした。

この句会について、壱岐の会副会長の土谷さんから提案があったそうです。私たち句会メンバーだけでなく、壱岐の会の会員からも募って、野口さんに講評してもらいそれもこのホームページに掲載するようなことはできませんかと。どのようにして募集するか方法を検討してみましょうか。
特選句
干し柿の匂い漂う祖母の家      石橋MK 
準特選句
旧友へ柿一箱の無沙汰便       牟田  
(朝倉へ柿狩りに行った時友人に柿を送ったら喜ばれたそうです)
その他の句

新涼や窓より入りしほほ撫でる    紫垣  

(窓を少しすかしていると朝方に風がほほをひんやりと撫でたんです)

「入りしより入りての方がいいですねと野口さん」

畑仕事今日は長袖涼新た       牟田 

(久しぶりに長袖を着ました)

柿出荷恙(つつが)の妻も宛名書き  野口    

(友人は出荷作業、奥様は病気のため宛名書きを手伝われていたそうです)

待たせたね八年経って柿熟す     紫垣  

(8年の恋にしたかったけど長すぎるので熟すにしました)

母がむく柿ほおばりて授乳する    白澤  

(柿は栄養満天でお乳がよく出るそうです、当時柿を沢山食べました)

(柿が赤くなれば医者は青くなる・・・の諺はこのことか)

吊るし柿軒下飾る数も減り      牟田  

(つまみ食いして減って行く様子をうまく表現できました)

新涼と云ふ言の葉を実感す      野口  

(数日前に感じたそうです)

新涼に小枝揺らすもしなやかに    紫垣  

新涼の湊に大型異国船        野口  

(博多湾の光景を句にしました)

水流に新涼求めはしゃぎ声      幡鉾  

(朝倉の滝に行ってできた句です)

空き家かと思いし縁に吊るし柿    加藤  

(人の気配はないのに干し柿がありました)

柿一つ残せし枝に鳥三羽       加藤  

ベランダで日光浴かなつるし柿    幡鉾  

新涼や大濠公園波静か        加藤  

柿の里見渡すかぎり赤ジュウタン   幡鉾  

「野口さんから漢字の絨毯の方がいいですよと」

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