俳句愛好会

第7回 10月句会

第7回 10月の季題:
祭り 木犀
場 所ホテルレオパレス博多
日 時2016年10月26日16:00〜19:00
参加者数7名
選考作品数21作品
次回予定
11月18日(金)
季題:冬の星  鴨
備考:幡鉾さんは予定が重なって欠席なので投句されます。
今月の特選は1点差で私でした。あまり深く考えなかったのに申し訳ありません。特選より
野口先輩から◎をもらったことの方が嬉しかったです。金木犀は上品な香りがとてもいいですね。1年中ではなく今のわずかな時間だけしか感じられないので貴重に感じるのでしょうか。わずかな時間と言えば、人間の寿命は地球の歴史からすればほんの瞬(まばた)きくらいの時間だそうです。心配事はなるべく考えずに日々を大事に生活しましょう。

今月は中野きくよさんが3ヶ月ぶりに参加してくれました。また今日は中野さんの82歳の誕生日でしたので皆でケーキを食べてお祝いしました。中野さんからお礼の挨拶と「人間は何でも臭いで決めているのよ、結婚もそうですよ」と言われてびっくりしました。なんとなくわかる気はしますが不思議な話です。句会メンバーは大先輩が多いから誕生日祝いにも重みがあります。

作品の中には季重ねもありますがそこはあまり気にせず少し気にして楽しく発表しましょう。
特選句
急ぐとも暫し止まれと金木犀     加藤    
(立ち止まって金木犀の香りを楽しむ余裕をもちましょう)
準特選句
里神楽あとつぎ育つまつりかな    野口
(規模の小さい神楽は後継者がいないのです。郷里を思って作りました)
その他の句

木犀の香り潜って墓参り       牟田

(昔はお墓の周りに金木犀があったそうです)

隣家より金木犀の香る朝       紫垣

(自宅の隣に4mの高さの金木犀があって朝からよく香るそうです)

木犀や人の心を誘ふ香        野口

村祭り御輿も軽に担がれて      牟田

(野口さんから軽は軽トラとはっきり書いた方が解り易いですね)

木犀の小さき花が香知らす       紫垣

金木犀香に想い出が二つ三つ     牟田

(金木犀の香は1年に1度ですが何か思い出させてくれます)

佐賀平野熱気球前の収穫祭      紫垣

同級生あけび売り終え秋まつり    白澤

(あけびを並べて売っていたのが忘れられません)

木犀の香り集めて君を待つ      白澤

金木犀甘き香りに立ちくらみ     幡鉾

沈黙は金に候ふ金木犀        野口

落葉たき今夜は一人星祭り      中野

(先日、糸島での夜空がとても綺麗でした)

木犀の黒髪にほふ通学路       白澤

おはじきや露店ぶらぶら方生会    幡鉾

(方生会でチャンポン買ったので持ってくれば良かったなあと)

例えれば金木犀のやうな女      加藤

山笠や博多っ子の夢駆けてくる    幡鉾

秋祭り命知らずの妻泣かせ      加藤

金色の夕日を入れていわし雲     中野

(句会欠席した時の作品です)

木もれ日のきらりきらりに身をひたす 中野

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