俳句愛好会

第18回 9月句会

第18回 9月の季題:
月 秋彼岸  桐一葉
場 所レストラン森
日 時2017年9月20日15時
参加者数7名
選考作品数21作品
次回予定
10月31日 火曜
季題:霧  紅葉
備考:ホテルレオパレスで食事会も行います。
 今月は観月会を兼ねて、油山の中腹にある夜景で有名なレストラン森にて句会を行いました。事前にランチに行き、店主と約束した15時から句会を行いました。

特選句「吾子残し兄は彼岸の人となり」は実兄のことだとコメントしながらお兄さんを思い出されたのか目頭を押さえられました。皆もぐっときました。また「秋彼岸何時戻るかと母の声」は90歳過ぎのお母様が壱岐でひとり暮らししている紫垣さんの作品です。私もまったく同様なので身につまされる思いでした。何作か季重ねがありますが皆、そうですかそれも季語なんですねと教えてくれた野口さんに感心。少しずつ覚えていきましょう。楽しく句会をするのが目的ですから皆さんあまり気にしていません。

その後、持ち込んだCDを流しながら朧月夜、月の砂漠、荒城の月、月がとっても青いから、うさぎ追いし・・の故郷を皆でコーラスしました。男性たちは蝶ネクタイをして正装気分です。そのうちだんだん声も大きくなりとても優雅な時間でした。15時から18時までは貸切状態だったのです。

ディナーはお楽しみのフランス料理です。見た目も味も最高でした。男性メンバーはワインがよかばってんなあと言いながらビールと冷酒を飲んでいたらなんと店主が全員にワインをサービスしてくれました。もちろん運転手はノンアルワインです。気前のよか店主!!

福岡市内の夜景を一望しながら記念写真を撮ってお開きにしました。
特選句
吾子残し兄は彼岸の人となり     白澤由美子 
準特選句
桐一葉我を気遣い舞い降りる     加藤武  

十六夜の月に見とるゝ宴あと     牟田勝則  
その他の句

彼岸花棚田縁取り案山子群れ     白澤由美子   

 

寄る辺無き我を導け秋の月      白澤由美子   

 

故郷の老いには遠し秋彼岸      野口一弘   

 

秋彼岸何時戻るかと母の声     紫垣清美   

 

満月や写し絵のごと窓の額      紫垣清美   

 

名月やそ原山なる寇(あだ)の里   野口一弘   

 

畦道の主役は私彼岸花        牟田勝則  

 

燃え尽きて風によろめく彼岸花    中野きく代   

 

八十路坂月見に歌う月の歌      加藤武  

 

散歩道桐一葉落ち立ち止る      紫垣清美   

 

仕方なし輪廻の定め桐一葉      野口一弘  

 

亡き母の面影浮ぶ彼岸花       幡鉾賢輔  

 

秋彼岸日差しの中で猫昼寝      幡鉾賢輔   

 

三瓶川かつ散り流れ桐一葉      中野きく代  

 

秋彼岸遠き記憶の色変えて      中野きく代   

 

桐一葉我は静かに来る年も      牟田勝則   

 

あの父が彼岸花避け草を刈り     加藤武   

 

今日の月星の仲間とかくれんぼ    幡鉾賢輔

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