俳句愛好会

第19回10月句会

第19回10月の季題:
霧  紅葉
場 所ホテルレオパレス博多2階レストラン虎夢
日 時2017年10月31日16:00〜
参加者数7名
選考作品数21作品
次回予定
11月29日(水)
季題:こたつ 木枯らし
備考:句会後に食事会も行います
今月は、同点で特選句2作品、準特選句3作品でした。季題の霧に関して中野さんから興味深いことを言われ皆驚きました。中野さんは霧が出ると霧に隠れて何か小悪魔的なことが出来そうでとてもわくわくするそうです。だから霧が出るのが大好きだそうです。御年80歳ですがまだまだ少女気分ですね。実際に何かされたかどうかは解りませんがこれからも行動してください。
紫垣さんの作品はこの夏に豪雨被害に合った朝倉を旅した時に出来た句だそうで3作品は関連しとるとよと。まさに吟行ですね。牟田さんの句はプロ野球、日本シリーズで今宮のホームタッチアウトがビデオリプレー判定でセーフになり嬉しくてできた句だそうです。球場に霧は無かったのですが。
今日の、野口さんからの一言。俳句には寂しいとか、哀しいとかの表現は直接入れず句を詠んだ人がそう思うように言葉を選んだがいいですよ。と教えてもらいました。
特選句
朝霧に巣立つ若者夢追ひて   幡鉾 

霧の海ブイの音沁みる港宿   加藤 
準特選句
指呼の間の島の灯薄き夜霧かな 野口
 
湯煙か霧か見惑う阿蘇の朝   牟田
 
虫喰ひの紅葉挿みし時刻表   加藤 
その他の句

道の駅訪ねる先に柿紅葉    紫垣

 

復興の朝倉旅や初紅葉     紫垣

 

一行は朝霧の中見送らる    紫垣

 

山寺に霧が舞散り山清し    中野

 

ベランダに鉢を並べて紅葉狩  加藤

 

岩礁に神炎たつ明けの霧    白澤 

 

紅葉揺れ木漏れ日映す神の池  野口

 

余生とはこれからのこと薄紅葉 野口

 

照れ気味に少し遅れて庭紅葉  牟田

 

霧を分け汽笛鳴らして定期船  白澤

 

リプレーでアウトセーフや霧も晴れ 牟田 

 

霧たちこめ船の汽笛がいと哀し 中野

 

油山けふはお休み霧の中    幡鉾

 

霧峠消される日日に魔の心   中野 

 

晩鐘も染めて寂しや山紅葉   白澤

 

真赤な頬っぺ紅葉やうな可愛い手 幡鉾

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