俳句愛好会

第20回/11月句会

第20回/11月の季題:
炬燵 木枯らし
場 所ホテルレオパレス博多
日 時2017年11月29日16:00〜
参加者数7名
選考作品数21作品
次回予定
12月12日(火)
季題:忘年会 冬の星
備考:御膳屋で忘年会を兼ねて行います。各自500円相当のプレゼント持参。
炬燵は身近ですから生活感のある句が多かったですね。特選句の野口さんはメガネを踏んではいけないのでいつもこうしているとの事でした。また、幡鉾さんと白澤さんは母と炬燵の暖かさは似ているとの意見でした。紫垣さんの木枯らしに避けて通れぬ・・・は、親も年老いているが自分もいずれそうなるから後姿をみて学んでいることを句にしたそうです。中野さんの句にある築地松とは出雲地方で家を守る防風林の松の木を言うそうです。壱岐で言う背戸の山のことでしょうか。今月も女性たちと牟田さんの奥様から差し入れがありました。ありがとうございました。
特選句
木枯しやきりきり舞ひて天地掃く    幡鉾

読みさしの本と眼鏡や置炬燵      野口
準特選句
足触れて押せば押される炬燵かな    加藤
その他の句

山宿の古き炬燵に里心         牟田

 

木枯しや泰然と笑む市長像       野口

 

二人居て語ること無き置炬燵      野口

 

母が居るうたた寝こたつの暖かさ    白澤

 

木枯しに避けて通れぬ道学ぶ      紫垣

 

寝返りで湯呑転がる炬燵かな      加藤

 

定年し独り占めする炬燵かな      牟田

 

木枯しや棟梁歩む板細し        加藤

 

壱岐牛や木枯し浴びて旨味増す     幡鉾

 

出番来る部屋の隅なる置炬燵      紫垣

 

木枯しや今年も街に触れ太鼓      牟田

 

木枯しがしばし止どめる築地松     中野

 

木枯しに軋む苫屋戸茜射す       白澤

 

仕舞いこむ女心を木枯しが窓をたゝく  中野

 

隠れんぼ炬燵動くも今大人       紫垣

 

ちはやぶる海鳴く闇夜のこたつかな   白澤

 

置ゴタツ母のうたた寝猫おとも     幡鉾

 

炬燵出しいつでも寒さやって来い    中野

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