俳句愛好会

第37回/6月句会

第37回/6月の季題:
簾 早苗
場 所レオパレス博多
日 時2019年6月24日16:00
参加者数7名
選考作品数21作品
次回予定
7月30日(火)16:00
季題:青嵐  山笠
備考:皆さん句会名の候補をお願いします。
今月特選の幡鉾さんの句は全員が選句した完全優勝でした。しかし不思議なことに男性は全員◎で女性は全員△でした。母のうたた寝を見て思う気持ちは男性の方が女性より重く受け止めるのでしょうか。
また幡鉾さんは小学生の頃田植え手伝って蛭によく血を吸われたことがあり秘策を見出したそうです。それは太った女性のそばに移動したら痩せた自分には蛭は来なくなったということです。女性には悪かったけどこれは本当の話だそうです。何事も研究熱心な少年でした。
来月は山傘です。飾り山笠がすでにあちこち飾ってあります。
特選句
お袋のうたた寝見へる簾越し 幡鉾 
準特選句
古すだれ月のぶんだけ破れおり 白澤  
簾越し日の斑の躍る青畳   野口  
畦道に余りし早苗忘れられ  加藤 
その他の句

田の水のさざめく朝や早苗光 中野  

静けさは主一人の田植えかな 牟田  

早苗植え畦賑やかにお茶タイム 白澤  

うなぎ屋は香りも味方青簾  牟田  

一人居の簾の中の夕心    中野  

海よりの風に早苗田匂ひけり 野口  

早苗見てつづら棚田やよみがえる 幡鉾 

京すだれ宿下駄の音涼やかに 白澤 

簾越しサイレンの音遠くなり 牟田 

早苗植え足に吸いつく蛭痛し 旗鉾 

自然農誇る早苗や手で抛る  野口  

簾越しすする音して声太し  紫垣  

万緑に波む家家日向峠    中野  

川床の簾くぐれば京の味   加藤  

奈良町の軒下続く古簾    加藤  

天空に早苗織りなす機械織り 紫垣  

天空を仰ぎ清しや早苗かな  紫垣  

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