俳句愛好会

第15回 6月句会

第15回 6月の季題:
早乙女  麦秋
場 所ホテルレオパレス博多
日 時2017年6月28日16:00〜19:00
参加者数7名
選考作品数21作品
次回予定
7月18日(火) 
季題:吟行で各人見つける(2作品/人)
備考:修ゆう館高校前バス停11:00集合 → 12:00ちきゅう屋酒店集合
糸島半島に吟行です
今月の季語は早乙女、麦秋でした。福岡のような都会では身近ではありませんが皆さん幼き頃は壱岐で生活していたのでその頃を思い出しての作品が多かったようです。

特選句は2ヶ月連続、白澤さんでした。本人曰く、自信作は「麦秋を・・・嫁ぐ朝」だったけどなあと。
得点が広範囲にわたり高得点作はありませんでした。
紫垣さんの「麦秋や踏まれたことも今笑顔」には辛い過去があったことを句に詠んだそうです。小さい頃訳あって転校して苛められたけど先生に助けられたその事を麦踏に、実った麦を今の自分にそれぞれ置き換えて今では笑顔でその事を話せるようになったそうです。小さい頃の苦労があったからこそこれまで生きて来れたと。皆いろいろありますね。

今月91歳の野口さんと??歳の白澤さんに紫垣さん手作りの紫陽花の花束をプレゼントしました。他にも中野さんからさくらんぼや白澤さん手作りの杏ジャムを頂きました。ありがとうございました。

来月はメンバーの糸島の別荘に吟行です。夕陽もとてもきれいだそうです。
特選句
麦秋を背に仁王立ち祖父の影    白澤
準特選句
早乙女の声羨まし牛蛙       加藤
その他の句

早乙女の摘むおにぎり眩しけり   加藤

 

麦秋や夜明け待てずに鎌を持つ   加藤

 

麦秋やたわわに実る壱岐の酒    幡鉾

 

ざわざわと夕麦秋に風が立つ    牟田

 

麦秋や踏まれたことも今笑顔    紫垣

 

岳ん辻段々畑の麦の秋       野口

 

通夜帰り仏の畑の麦の秋      野口

 

田の神や早乙女気にす空模様    紫垣

 

早乙女も白髪まじりて腰なでて   白澤

 

早乙女の似合う棚田でありにけり  野口

(郷ノ浦町沼津には立派な棚田があるそうです)

 

麦秋や朝露にぬれ月白し      中野

 

麦秋や今宵の一杯わくわくす    畑鉾

 

可也山はみどりの濃淡麦秋波    中野

 

筑後路の麦秋染めてコンバイン   牟田

 

麦秋を振り返りつつ嫁ぐ朝     白澤

 

早乙女の姿は何処今ヤンマー    牟田

 

早乙女の足に吸い付く蛭痛し    幡鉾

 

麦秋や子らの草笛鳥鳴くや     中野

 

早乙女に風も優しき心あり     野口

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